6つのおすすめ冒険小説をご紹介!
2015/12/21
今回は冒険小説好きな方々のご意見を元に、おすすめ文庫6冊をご紹介します。
コメントも一緒にどうぞ!
タイタニックを引き揚げろ
クライブ・カッスラーのダーク・ビットシリーズの第三作目の作品です。
映画で実写化されましたので同じく映画化された「死のサハラを脱出せよ」と並んでこの作品が一番知られている作品だと思いますが、相棒のアルとともに活躍するこのシリーズは二十作以上執筆されています。
このシリーズの魅力は何と言ってもそのスケールの大きさでしょう。
NUMAという仮空の海洋機関のダークが世界中を股にかけてアルとともに大活躍するこのシリーズは、深い科学的知見に基づいて環境問題や歴史の証明など様々な分野を視野に入れながら、超人的な活躍をするという正に冒険小説の金字塔とも言える作品です。
⇒タイタニックを引き揚げろ
ブレイブ・ストーリー
小学生の時に初めてこの小説を読んだのですが、同じく小学生の主人公ワタルにすぐ感情移入できました。
どこにでもいるような普通の少年ワタルには、複雑な家庭環境があり、小学生が経験するには辛い現実が次々と起こります。
冒険を通じてワタルはいろいろな人と出会い、成長していきます。
その姿がまっすぐでとても共感できました。
同時に、出てくる他のキャラクターも個性豊かで、読み続けるたびに惹きこまれました。
ラストシーンは涙が止まらない展開が続きましたが、没頭してあっという間に読み終わってしまいました。
友達や家族の大切さに改めて気づける、大切な一冊です。
⇒ブレイブ・ストーリー (上)
十五少年漂流記
初めて読んだのが中学1年の時でした。その時の小説の表紙が色とりどり、カラフルで見ていて気持ちがよかったからという理由で購入しました。
それまでは小説を買っても、最初から最後まで一冊を読破したことがなく、こちらの本もずっと本棚にしまってありました。
あるときなんとなく一度読んでみようかなと思い、読み始めました。初めは「やっぱり本を読むってつまんない」と思ったのですが、
今回こそは絶対に読み切りたい!という思いで、最初こそ無理して読んでました。
でも15人の少年が無人島に到着して、どのように故郷へ帰るか・・・というところがすごく気になってきて、結局あっという間に読み終えることができたんです。
内容はもちろん本一冊をよむことができる!という自信もつき、読書好きのきっかけになった一冊です。
読書嫌いのお子さんがいらっしゃるなら、内容も難しくはないのでお勧めしたい一冊です。
⇒十五少年漂流記
キノの旅 the Beautiful World
主人公のキノが、モトラドのエルメスに乗って様々な国を旅する小説です。ただ、冒険小説と呼べるかどうかは難しいところです。ライトノベルですので。様々な国で、主人公であるキノはトラブルに巻き込まれ、時にはパースエイダーで銃撃戦を繰り広げたり、長年の旅の経験から応対して解決に奮闘したり、ハラハラドキドキが止まりません。基本は短編形式の一話完結作品です。準レギュラーのシズと陸のコンビのお話や、師匠とハンサムな男性のお話など、キノ以外のキャラクターが主人公の話もあります。ただ、楽しい話もあれば、報われない話もあるので、その点だけご注意を。
⇒キノの旅 The beautiful world (電撃文庫 し 8-1)
はてしない物語
言わずと知れたミヒャエルエンデの傑作!ずいぶん昔に映画化もされましたが、やはり原作がおすすめです。偶然古本屋で見つけて勝手に持ち出し、その本を読み始める冴えない少年バスチアン。滅亡寸前のファンタージエンを救うには人間の子供が必要で・・。本の登場人物と自分が重なりあって、いつしかバスチアン自身が物語をおし進めます。作者からのメッセージとも受け取れる言葉の数々が印象に残ります。私が特に好きなのはこれです。「あなたさまが真に欲することをすべきということです。あなたさまの真の意志を持てということです。これ以上に難しいことはありません。」
⇒はてしない物語 (エンデの傑作ファンタジー)
ツバメ号とアマゾン号
イギリス人のウォーカー家4人兄弟の冒険物語。子供たちだけで湖の小島でキャンプする夏休みのお話です。みんなそれぞれの役割を感じつつ、生き生きと小さな帆船を操ります。4人のキャラクターがはっきりしているので、それぞれの場面で誰かしらに共感できると思います。私は船に乗る機会なんてないですから本来は知るはずがないのですが、読んでいるだけなのにこの臨場感!アマゾン号に遭遇したり、フリント船長との出会い。どきどきわくわくが止まりません。特にあらしが吹き荒れる場面は、テントが飛ばされるんじゃないかと本気でおびえましたよ。食事のシーンも多く想像力が掻き立てられます。
⇒ツバメ号とアマゾン号(上) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)