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小公女

>子供向けの童話全集などでよく目にする「小公女」ですが、実は大人が読んでも楽しめるかなりしっかりとしたストーリとなっています。
まず主人公のセーラですが、ただ優しくてかわいらしい少女ではなく、想像力があり、年に似合わず大人びた少女として描かれています。だから初対面のミンチン先生に手放しで褒められても、内心では「この人はお世辞を言っているだけだ」などと冷静に切り捨てています。そんなセーラの性格が征服欲の強いミンチン先生の反感を買って、後半のひどい仕打ちへとつながる流れになっています。
他にも、常に輪の中心にいなければ気の済まないラヴィニアや、物覚えが悪く勉強をセーラに助けてもらってばかりのアーメンガード、甘えん坊のロッティなどといった個性的なクラスメートが登場し、物語を豊かに膨らませています。
また、身なりはみすぼらしくても誇り高く生きようとする様子や、つらい気持ちを慰めるための空想など、読み応えのある場面が色々あります。新潮社から文庫版が出ていますので、1度読んでみてはいかがでしょうか。
小公女 (新潮文庫)

バッテリー

>あさのあつこさんの野球小説です。野球には全く興味がない私でも、読み始めると止まりませんでした。
止まらない理由は、登場人物の心理描写がとても鮮やかで、物語の世界へ引き込まれるためだと思っています。
大人が顔負けするくらい、野球に真摯に取り組む主人公の巧。そんな兄を慕って努力をする、体が弱い弟の青波。二人の息子を見守る両親。そして巧のように、野球に人生を捧げてきた祖父。
映画化もドラマ化もされた作品で、どちらも見たのですが、やはり小説が一番好きです。
大人も子どもも楽しめる小説なので、自分の子どもが小学校高学年になったら勧めてみようと思っています。
バッテリー (角川文庫)

きまぐれロボット

>星新一さん(角川文庫)をオススメしたいと思います。私は正直SFなんてこの世にはないと、幼い頃冷たい意見を小学校の先生に言ったことがあります。先生からしてみれば、変わった子どもだと思ったことでしょう。ところがその先生、笑いながらロボットの世界が来るかもよ、笑顔でにんまりと、この本を読んでみてと、私に貸してくれました。
本を読むことが大好きだったので、学校の帰り道危ないのに、読み進めていきました。ロボットの話…こんなこと起こるのかなぁ??本当に?と楽しくて仕方ありません。家に着いてオヤツも食べずに、星新一WORLDあっという間に読み終えてしまいました。
翌日先生にロボットの世界が来るかもしれないですねと言ってお返ししました。でしょ?と言われ、本当に躍進進歩、歩くロボットや喋るロボットの時代、今は現実なんですよね。子どもにも読みやすいので、我が家の子どもたちにも読ませてあげようと思います。
きまぐれロボット (角川文庫)

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