名作推理小説!おすすめの傑作選!
首無の如き祟るもの
三津田信三さんのミステリー小説が好きで、こちらのシリーズはすべて読んでいます。
どの作品もよく出来た世界観で、ホラーの要素もあり、読むうちにどんどんと引き込まれていきます。
世の中にミステリー小説はたくさん出版されており、読み慣れてしまいがちです。
でも、こちらのシリーズは伏線がちりばめられているんだと知った上で読み進めても、楽しめます。
必ずラストに驚き、また最初から読みたくなるのです。
あのときの言葉、行動はそういう意味だったのかと興奮して、読み返せるのは楽しいです。
ミステリー推理小説を読む醍醐味が味わえるので、おすすめです。
⇒首無の如き祟るもの (講談社文庫)
告白
誰か娘を殺したのか、その犯人を見つけるため、また復讐をするためならどんなことでもやってみせるという母親。
しかもその犯人が自分の教え子の中にいる、というショッキングなストーリー展開です。
一体犯人は誰なのか、どうやって殺害をしたのか、もしくは事故なのか?読みながらも自分で色々なパターンで推理をしたくなってしまいます。
実際にこういう事件って今の時代ならありそうなのが怖くも感じました。
復讐は絶対にいけないことではないような、そんな気もします。
復讐をしたいという気持ちは事件に巻き込まれた人であれば誰でも思うことではないでしょうか。
復讐について考えさせられる作品でした。
⇒告白 (双葉文庫)
シャーロック・ホームズ
クールな主人公シャーロックホームズが難事件や怪事件を解決していく物語です。
シャーロックの推理力は異常なものがあり、現実ならば迷宮入りしてもおかしくないような難事件も華麗な推理さばきで解決していく様は圧巻です。
推理以外にもチラホラ見えるシャーロックの日常生活はひょっとしたら実在するのではないかと思ってしまうほどに現実身があるところも、この小説のファンが多い理由の一つでしょう。
背筋のゾッとするような事件から、思わず笑えるようなオチの事件だったり、涙なしでは読めない事件もあり、推理小説でありながらシャーロック自身の一生を描いた小説だと感じます。
短編もあり、一節のページが多くないので、長編が苦手な方も楽しんで読めるかと思います。
シャーロックの相棒であるワトソン博士との掛け合いも面白く、シャーロックがまるで漫才でもしているかのように面白おかしく現実離れしたことをクールに話し、冗談に気付かないままに乗せられるワトソン博士がなんとも滑稽です。
そしてなんといってもシャーロックの永遠なるライバル、最強にして最悪のモリアーティ教授との滝での一騎打ちは本から片時も目が離せません。
一節ごとに事件は解決しますが、一節ごとの事件が実は一つの大きな事件に繋がっているなど、短編でありながらもそれだけで終わらせないところがこの小説の魅力でもあります。
⇒シャーロック・ホームズの冒険
レベル7
宮部みゆきさんの少し前の作品です。近年の発刊されている宮部ワールドとはまた違った雰囲気を醸し出しています。
レベル7このキーワードがこの本を読んでいくにあたり、欠かせません。長編小説第4弾ですが、読みすすめていくと、もう最後まで読みきらないと続きが気になって他のことに手がつかなくなります。最初RPGの世界ではないのかと思い始めますし、長いのであれ?と思わせますが、そのうち2つの世界があることに気がつき、内容にどっぷりハマっていきます。レベル7を読んだことがない方や、長編はちょっとなぁと思う方でもオススメです。
⇒レベル7(セブン) (新潮文庫)