おすすめのジュブナイル小説!筒井康隆さんの名作を2本!【ヤングアダルト小説】
ジュブナイル小説として2冊をご紹介します。
ヤングアダルト小説とか若者向けの冒険SF小説といった方がしっくりくるでしょうか。
共に筒井康隆さんの作品です。傑作中の傑作です。ぜひ!
時をかける少女
「時をかける少女」は1967年発刊の作品です。ドラマ化、映画化もされています。中3の芳山和子がある日、実験室でラベンダーの香りを嗅いで意識を失っていまいます。そしてそれ以来彼女の周りで不思議な事件がおきます。大御所、筒井康隆さんの作品で、ジュブナイルの古典とでもいうべき作品です。その昔に読んだ頃は初めて触れたタイム・スリップもので、ドキドキしたことを覚えています。また和子と深町君との淡い恋に胸がキュンキュンしましたっけ。さすがに50年近くも前に書かれた作品なので、ちょっと言い回しが古いかな、と感じる点もあるものの、今読んでもワクワクさせてくれます。小6の娘に勧めたら「面白かったよ」と言っていました。
⇒時をかける少女 〈新装版〉 (角川文庫)
愛のひだりがわ
SF、コメディ、ナンセンスと幅広い活躍の筒井康隆さんは、ジュブナイル小説でも「時をかける少女」や「私のグランパ」また「筒井康隆SFジュブナイルセレクション」といった作品を書くジュブナイルの名手でもあります。この「愛のひだりがわ」は2001年に発刊されました。あらすじのご紹介です。月岡愛は小6。5歳の頃に飼い犬に噛まれて左手が不自由。父は出て行き、母が病死してしまう。一人ぼっちになった愛は犬と共に行方知れずの父を探す旅に出る…。愛の周りは暴力もあり殺伐としてヒドい世界。でもその中で優しい人たちにであったりしながらたくましく生きていく愛の姿に切なさや愛しさも感じて涙が出ます。
⇒愛のひだりがわ