おすすめのライトノベル?この8冊読んでみてよ!
誰が選んだらこの8冊になったの?と言わんばりの選定です。
出版から時間のたった作品は中古本で1円商品もありました。この冬、インドアに過ごすなら是非どうぞ!
フォーチュンクエスト
私が中学生の時に出会った小説です。
現在アラフォーになりましたが、まだシリーズは続いています。
10代後半の詩人の女の子、パステルが主人公で、
リーダーの戦士クレイ、盗賊のトラップ、魔法使いのルーミィ、巨人族で運搬業のノル、キットン族という謎の種族の農夫キットン、ホワイトドラゴンのしろちゃん、
この6人と1匹(ドラゴンを匹と数えるなら…)のパーティーが、様々な冒険をしながら成長していく物語です。
THE!ファンタジーな内容で、
作者の深沢美潮さんはRPGが大好きで、本人もたくさんのゲームを経験しており、
RPGが好きな人にはたまらないお話です。
冒険だけではなく、登場人物に10代後半が多く、
この年代ならではの悩みや葛藤を細かく描いているところも、とても魅力的です。
可愛らしい絵柄と、冒険者でありながらも普通の女の子であるパステルの心情がとても共感を持てるので、
特に女の子にお勧めのファンタジー小説です。
⇒新フォーチュン・クエスト
時あかり
大正時代を舞台にしたお話です。
主人公の大学研究室助手の榊と、ずぼらな絵師の御影が活躍します。この二人のキャラクターが生き生きとしていて、とても魅力的です。
御影は、人に見えないもの(幽霊)が見え、それを絵に描いて生計を立てていますが、絵を書く以外は何もできない少年です。描く絵から、化け物絵師と呼ばれて忌み嫌われています。そんな彼の世話を焼き、将来を案じているのが榊です。
榊は一言でいえば、苦労性。御影のだらしなさを叱りつつ、結局は好きなようにさせています。
二人の軽快なやり取りが、コミカルでもあり、ちょっと切なくなる小説です。
⇒時あかり 妖筆抄奇譚
三千世界の烏を殺し
この作品に初めてであった頃は、自分の周りはある意味カオス、修羅場という方が近い状況でした。
主人公のルシファードは、辺境に”左遷””追放”されたとにかく有名人な軍人という設定からして、おとなしい作品にはならない予想で読み始めました
軍隊とは認めない某国の戦闘集団に、身内が関係していたり、民間人の立場で自身が裏方としてかかわり続けて者からすれば、目がテン!、絶句、ある!×100、爆笑とかなり忙しい思いをしている作品です
であった頃の精神状態で読み始めて、平和な時間の巻のうちは、登場人物すべてに問題がある、ありすぎて… 涙をチョチョぎらせて、ツッコミをいれ、こんな軍人いないわ!居たら、即終わると思いつつも ストレスためずに読めたので いま、その状態が完全クリアになり、読み直して、また、同じ感想を持っていられる作品です
ただ、残念なのは、作品が長く続くにつれ、着陸地点を忘れたか、考えてなかったか、現在刊行されている19巻まで、だらだらと、話を膨らませてすぎるのが、難点と感じます。
ここなくても、ソフトランディングさせられるのに…とか、書き始めて”登場人物”を制御できない、できなくなった部分を薄めていくようにして、読者に残念感残さないように軌道修正されれば、作者名で拒絶していた読者にも再度受け入れられる可能性をのこしているとおもいます。
⇒三千世界の鴉を殺し (1)
キノの旅 the Beautiful World
どの巻も短編ばかりなので読みやすいです。登場する国々はあり得ないような法律を持つ国ばかりのように思えますが、でもどこか現代のことに当てはまる部分もあって、ドキリとさせられます。自分の身の周りの事に関して、考えるきっかけを与えてくれる本だと思いました。
そして何と言ってもこの本の本編、あとがきです。作者は一番あとがきに力を入れているに違いありません。帯裏だったり内容が変わっていたり、各巻ごとのあとがきの創意工夫はこの本の読者の楽しみの一つになっています。本編からあとがき、作者紹介まで余す事なくおもしろさが詰め込まれています。
⇒キノの旅 The beautiful world
スレイヤーズ
王道のライトノベルの要素である、剣と魔法+冒険+魔王と言った要素が盛り込まれていて主人公が仲間と知り合い、仲間は最初敵でその後仲間として一緒に冒険するといった展開もあり
主人公は、魔法の天才的な使い手で強力な魔法を初期状態から使用できるのだが魔王には、それだけでは勝てないと言う事で知識を利用しもっと強力な魔法を構成しその魔王と対戦するといったわくわくする冒険があり、魔王やそれ以外の敵との戦闘描写も面白くする要員だと感じました。
話し言葉ベースで物語が展開されていくので、さくさくと読む事ができ次の展開を知る事に大いに役立ちました。
また、同一伽羅を使った短編別ストーリーもあり、作品の広がりを感じられました。
⇒スレイヤーズ! (富士見ファンタジア文庫)
ゼロの使い魔
異世界物の恋愛ノベルです。主人公が強く、そして女の子にモテまくります。それもまたいいですが、作者の言語センスや挿絵のかわいさなど、読んでいて飽きない作りになっています。
キャラクターも魅力ある設定で、特にヒロインが出来損ないの魔法使いだといじめられていたのですが、ある時実は最強の魔法使いの1人だったということ、ドラゴンだったのが女の子に変身したりと面白いです。
またツンデレという言葉が出てきたのもこのライトノベルが代表作だと思います。
現実味がないライトノベルですが、呼んでいる時ぐらい空想に入りたい人にはお勧めです。テレビアニメも四期までやっています。
⇒ゼロの使い魔 (MF文庫J)
魔導士は平凡を望む
Web小説⇒出版となった作品。 Webを読まずに書籍から始めた方には、やや、人物関係・人物設定が見えないままになる感は否めないかもしれません。
しかし、それを感じても、読み始めれば、主人公の破天荒さ、ぶっ飛んだ思考と行動により気にならずに読み進めることになるでしょう。
主人公、取り巻く人間たち、カエル等など、あまりにも個性的な面々が、ヘタをするとオチに失敗した漫才になりかねないことをしながらも、いい意味で、自己主張しつつも全体を崩すことなく主人公の個性を引き立たせる間合いの作品と思います。
書籍のみを評するなら、若干説明不測のまま始まったため、途中に意味の分からない回想的な説明が出てきたりするのを気にする方でなければ、クスッとしたり、突っ込んだりしながら一気に読み切れるとおもいます。
現在、11巻まで刊行されていますが、先が読めないので、これからも「いい道連れ」にしてもらおうと、娘と書籍とWebを読みふけってしまうこのごろです。
⇒魔導師は平凡を望む 1 (アリアンローズ)
ログ・ホライズン
ストーリーは現代日本に住む主人公たちが異世界へ飛ばされてしまうというありがちなものですが、飛ばされた先が「自分たちがログインしてプレイしていたパソコンのロールプレイングゲームの中」という点が斬新だと思いました。
この物語でまず面白いと思ったのは、そういう異世界に飛ばされた時の現実世界との矛盾が丁寧に説明されているところでした。自分の姿がアニメキャラクター化してしまい動作に違和感を感じることや、RPGでは当たり前のモンスターとのバトルもコントローラーの操作ではなく身を以て戦わなくてはならない恐怖感などがきちんと説明されていて、設定がしっかりしていると思いました。
また、ただ現実世界に戻る方法を模索する話ではなく、主人公たちがゲーム世界に入り込んで初めて人との関わり方を学び成長していく話でもあります。
シリーズもので話は現在進行形ですが、異世界でも様々な絆が出来てしまった主人公たちの今後が楽しみです。
⇒ログ・ホライズン (1) 異世界のはじまり