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おすすめ青春小説を5本紹介!名作・傑作はこれ!

   

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青春小説どうでしょう!
今回紹介する5冊は、本好き5名が選んだ名作ばかりです。

夜のピクニック

こちらの作品は恩田陸さんのものです。それまで彼女の名前は聞いたことがありましたが、作品を読んだことはありませんでした。
この作品は知的で落ち着いたやさしさのある女子高生が主人公です。学校行事の歩行祭を経て、色々な謎を解いていく・・・というものです。
その謎とはクラスメイトの男の子に関することです。彼は女子にはモテモテ、誰からも好かれる人気者でしたが、主人公の彼女にだけはなぜか敵対心を持っている…。
彼女はなぜかととても気になる、そのクライマックスが驚きでした!
次の展開がとても気になって、夜更かしをして一日で読み切る程面白い小説でした。
思春期の女の子の気持ちも上手に表現されているので、読書感想文などの小説におすすめです。
夜のピクニック (新潮文庫)

69(シックスティナイン)

村上龍著の長編青春小説ですが、著者の高校時代の実体験を元に書かれているそうです。
舞台は1969年の九州の長崎県佐世保市にある高校。
主人公が先生への反発と学園のマドンナ的存在の女生徒の気を惹きたい一心からフェスティバルを開催するために親友たちを巻き込みながら奔走。
さらに女生徒の何気ない一言から主人公は勘違いし、さらなる暴走のあげく警察沙汰になる騒ぎまで発展してしまう…というハチャメチャなストーリーなのですが、どこが面白いかと言えばとにかくこの高校生たちがおバカなんです。
男の子ってモテたい一心でバカやるのは今も昔も一緒だなぁって読んでて可笑しくなりました。
今はフェスも当たり前にあちこちで開かれていますがこの時代にはすごいことだったんですよね。
そのあたりを今と比較しながら読むと面白いちょっと昔の青春小説です。
69 sixty nine (文春文庫)

階段途中のビッグ・ノイズ

小説で音楽を、青春のキラメキを表現する事はとても難しいと思います。
やりすぎても音楽の知識がないとイマイチ感情移入できない、爽やか過ぎてついていけない、という事もあると思います。
しかしこの小説は絶妙なさじ加減で、青春を表現しているのです。

まず登場人物が魅力的です。
特に主人公はどこにでもいるような少年で、自分もあの頃こんな風に鬱屈を抱えていた、と思い出します。
脇を固める人物も素晴らしく、特に顧問の先生は本当にいい人です。

自分達で組んだバンドで学園祭に出る、果たしてその結果は…、といかにも青春しています。
私は学生時代に「学園祭で活躍する人を見て羨む側」だったので、この小説を読んで青春を取り戻しました。
階段途中のビッグ・ノイズ (幻冬舎文庫)

オレンジデイズ

大学4年生から卒業するまでの1年間を描いた青春小説です。
結城櫂は、大学4年になっても就職先が決まらず、徐々に焦りの色を隠す事が出来ません。
そんなとき、耳が不自由でありながらも、大学構内でバイオリンを弾く、萩尾紗絵と言う女の子に偶然出会います。

そこから全てが始まっても過言ではなく、櫂の友人に紗絵の友人と交流するようになり、大学生活最後を『オレンジの会』と称して楽しく残りの学生生活を送ることにしました。

友達とは、未来とは、恋愛とは、家族とは何か・・・全てを織り込んだ作品になったのが『オレンジデイズ』と言う作品に込められています。
オレンジデイズ (角川文庫)

ぐるぐるコンパス

みんなの学生時代に誰もが楽しみ、また面倒くさくもある修学旅行をテーマにした本です。
彼らの修学旅行では、たくさんの冒険が詰まっていて、また気だるさもあり、勇気や信頼などもあり、読んでいてグッとくる場面がたくさん出てきます。
ついつい修学旅行が懐かしくなってしまいます。こんな風に私も冒険しておけばよかったな。少し恋愛もあるのだけれど、主人公含む3人の男の子の旅の話で彼のこと旅でまた大人になった時のことも書かれていて実際にあったお話だったのかなと思わせてくれるような素敵な本でした。
修学旅行はどこに行くのが目的ではなく、そこで何をしたいか、するのかの目的があることが大事なのだと感じました。
くるくるコンパス (一般書)

いかがでしたか?読みたくなった本はありましたか?

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