統計本(書籍)でおすすめはこれ!
2015/12/07
ビッグデータ市場が元気なこともあり、統計・統計学への関心は高まる一方です。
ここでは、統計基礎に関する書籍と統計データの読み解き方に関する書籍のおすすめ各1冊をご紹介!
いまさら誰にも聞けない医学統計の基礎のキソ 1
医学統計の基礎を学ぶ
医療専門職の仕事をしています。仕事柄、沢山論文を読んだり資料を見たりする必要があるのですがそこに沢山の統計処理されたグラフや表が出てきます。しかし統計の知識は全くなし。イマイチグラフにでてくる記号や英字、単語の意味がわかりません。そこで本屋に沢山ある統計学書から「いまさら誰にも聞けない医学統計の基礎のキソ 1」という本を購入し読みました。
「基礎のキソ」というだけあってかなり簡単に書いてあり、1ページに文字が詰め込まれているわけでもなく文章も平易でとても読みやすかったです。この本でグラフに絶対でてくる「P値」や「標準偏差」などが理解できました。またさらに知りたい場合はシリーズ化されているので、もっと知識を深めることも可能です。
統計学についてはアレルギー反応を示す方も多いと思いますが、仕事上必要であれば少しでも用語の意味がわかるとグラフを見るのが楽しくなります。簡単に書かれた書籍も多いのでぜひ読んでみてほしいと思います。
⇒いまさら誰にも聞けない医学統計の基礎のキソ 第1巻
反社会学講座
示される数字の背景にある学者の思惑に惑わされないことが大事
パオロ・マッツァリーノ著『反社会学講座』(ちくま文庫)は統計で示された数字の受け取り方についての本です。社会学者は一般的に、統計上の数字を使って自分の主張を展開します。示された数字が、本当にその学者の主張する通りのことを示しているか?騙されないための注意点をお笑い芸の漫談のような文体でユーモラスかつ鋭く示していきます。
例えば「犯罪率が増加」といったとき、著者が自説に都合のよい結果が出る時期を基準にしていないだろうか? 「年齢が高いほど顕著」といっているが、実は年収が高くなると顕著になるのでは? など、具体的な統計を出しながら、騙されないための秘訣を示していきます。
大変くだけた「ですます」調なので、普通のエッセイのような感覚で一気に読めました。
⇒反社会学講座 (ちくま文庫)